ミッキーマウスとしあわせうさぎの話
みなさんは先日発売された「エピックミッキー」というゲームをご存じだろうか。
CMも流れてはいたものの、ハードのせいかマイナーなこのゲーム。
開発はディズニー、ローカライズは任天堂と地味に豪華。
ちょっと不思議な雰囲気なこのゲーム、実は一つの哀しい物語があるのです…
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ディズニーの生みの親、ウォルト・ディズニーが生み出したキャラと言えば、
世界の人気者、ミッキーマウスが有名です。
ですがそれ以前にも、実はとあるキャラクターを生みだしていました。
それが、エピックミッキーにも登場する「しあわせうさぎのオズワルド」です。
え?そんなキャラクターいたの?と言いたくなるのも無理はありません。
会社の役員と一緒に、人気者だったオズワルドの権利も他会社に奪われてしまい、
ウォルトに残されたのは助手のみになってしまいました。
自分が生み出した愛するキャラクターを奪われてしまったウォルト。
過剰にまで思える著作権保護の理由はこういった所から始まったのかも知れませんね。
その後生みだしたミッキーマウスが世界中の人気者になったのは誰もが知る所ですが、
さてその後オズワルドはどうなってしまったのでしょうか?
新しい会社でもオズワルドのアニメが作られましたが、以前のような人気は出ません。
オズワルドの人気はウォルトが作ったからこその人気なのでそれも当然ですね。
トトロが人気があるからと言って、宮崎駿以外の適当な人が作ったアニメと一緒です。
「人気が出ないのはキャラクターデザインが悪いのでは?」
と元のキャラクターの面影が消えてしまう程の様々なデザイン変更を受けたものの、
人気が出ずにオズワルドはその会社での活躍はなくなってしまい、
60年もの長い間倉庫でひっそりと眠る事となってしまいました。
そして、2010年6月に、ウォルトディズニー社はオズワルドの権利を取り戻しました。
そのオズワルドの初出演の映像作品がエピックミッキーなのです。
ゲーム内のオズワルドはミッキーに対して憎しみを抱いています。
そして、主人公であるミッキーは善と悪の行動を行う事ができ、
悪の行動を行う事で敵キャラを消してしまう事ができるそうですよ。
でもCERO:A!安心のCERO:Aです!!
ちなみに、オズワルドの初登場アニメのタイトルは「かわいそうなパパ」
…色々思うところがありますね。
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これは余談なんですが、オズワルドの国の住人は心がない設定や、
オズワルドの耳や手足は取り外せることができて、
それを鍵として使っていたりするそうなので、
次回作のキングダムハーツに出演してもおかしくないですね。